生洗いとは?【読み方】イキアライ

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着物のお手入れの基本 「生洗い」の工程をご紹介します!

着物の縫い糸を解いて、反物の状態にしてから洗うのは「洗い張り」と呼びます。
着物を解かずに洗うことを「丸洗い」や「生洗い」と呼びます。
「丸洗い」は着物をそのままドライ機で洗うことで「生洗い」は一枚一枚ブラシで洗うことを言うようですが、現在では呼び方が様々になっており加工している工場や職人さんによって意味合いが微妙に違っている印象です。

それでは安藤孝染工場で行われている「生洗い」の工程をご紹介します。

1 馬の毛のブラシを使い、着用の汚れが付きやすい箇所を洗う

1-1 着用の汚れが付きやすい箇所① 【衿】

衿は着用時にお化粧のファンデーションや皮脂汚れが付きやすい箇所になります。
これを放置してしまうと生地が変色してしまい、修正に費用がかかってしまう原因になることがよくあります。

衿に着用汚れが付いている状態
生洗い後の衿 スレがあったため少し白い箇所が残っています

1-2 着用の汚れが付きやすい箇所②【袖口】

袖口も衿と同様に皮脂汚れが付きやすい箇所になります。
こちらも放置すると八掛の色が褪せたり、変色の原因となります。

1-3 着用の汚れが付きやすい箇所③【裾】

裾は衿や袖口と違い、お出かけのときの泥ハネや草履で蹴ってしまった汚れが付いてしまう箇所になります。
他の汚れより頑固なものになるのでブラシより強力なアイテムを使用します。

ソノフラッシュ

少々、年季が入っていますが活躍している証拠ですw

その名もソノフラッシュといいます。
このガンからは超音波が発生して、頑固な汚れを浮かし落としてくれるスグレモノです。

2 ドライ機で全体の汚れを落とす

着用時に付きやすい頑固の汚れをブラシやソノフラッシュで落としたら、全体の汚れをドライ機でキレイにします。

3 乾燥室で乾かす

毎日、乾燥室がいっぱいになるまで作業をしています。

生洗い後、すぐに乾かさないと乾きムラの原因になります。
乾燥室に干して、ムラが出ないように乾かしていきます。

以上が、安藤孝染工場で行われている「生洗い」の工程になります。
このあと、着物たちは仕上げの工程に進みます!
そちらの内容は別の記事でご紹介いたします。

生洗いは着用時の汚れを落とす際に用いる作業でシミや黄変などは落ちません。
しみ抜きや黄変修正も、お受けしておりますが別途お見積りが必要となりますのでご了承ください。

 

2019/6/18